日本だけではなく
アメリカでも随一の人気を誇る
ラルフローレン

アメリカでも大人気のブランドであるラルフローレンはどんなブランドか

創業者のラルフローレンはニューヨーク生まれのユダヤ人で、ニューヨーク市立大学でビジネスを学びますが中退してアメリカ陸軍に入隊します。除隊後はセールスマンになり、ネクタイメーカーに勤めました。1968年に支援を受けて独立し、自身のブランドをスタートさせます。イギリスの伝統的なスタイルをアレンジして、カジュアルと機能性を持たせたファッションスタイルを世に出します。メンズウェアで成功するとレディースウェアにも進出し、上品で伝統的なスーツが話題になります。ブランドの知名度が上がると、ビバリーヒルズの高級ブティック街にも店を出しました。イギリスとアメリカのスタイルを融合し、上流のイメージを加えたブランドは大成功を収めます。服飾業界の名誉ある賞も受賞し、幅広いカラーバリエーションを持つポロシャツは爆発的に売れます。アメリカ人デザイナーでは初めてフランスで路面店をオープンし、家具や日用品のラインも立ち上げました。順風満帆なラルフローレンのビジネスは湾岸戦争後に苦境に立ちますが、徐々に立ち直ります。21世紀に入るとブランドの再編が行われ、現在でも新しい店舗を次々とオープンしています。

ラルフローレンの生みの親であるラルフ少年が憧れたものとは

ラルフローレンはニューヨークのブロンクス生まれで、家に余裕はなく辛い幼少期を送っています。ラルフ少年は億万長者になると決意し、その夢を実現します。高校を卒業する前に職業学校でビジネスを学び、在学中に映画スターに憧れます。洋服のデザインも大切な夢で、自分でネクタイをデザインしてクラスメイトに売っていました。学校を卒業すると軍隊に入り、除隊後は会社に入って営業の仕事に就きます。1967年にネクタイメーカーに採用されると、男性用の商品をデザインします。カラフルで幅が大きいネクタイは若者に好評で、新しいトレンドを作りだしました。画期的なデザインで成功した本人は喜びましたが、嫉妬した上司が目の敵にします。せっかく出したアイデアは拒否され、自分のデザインを受け入れてもらえないために退社を決意します。退社後は経済的な援助を受けて、ニューヨークに小さな専門ショップを立ち上げます。ラルフが始めた専門ショップは人気を博し、アメリカの高級ブティック街にも進出して会社を拡大させます。次々と店舗を増やしてビジネスが順調に展開すると、今度は新しいブランドを発表するのです。

ネクタイセールスからアメリカ随一のトップブランドへ

アメリカの若者を魅了したブランドは大成功を収め、名誉も獲得します。アメリカ国内だけでなく海外にもブティックをオープンし、世界的な企業に成長します。豊富なカラーバリエーションを持つ半袖シャツは、ラルフローレンの代表的な商品になりました。男性服でも女性服でも成功した後は、子供用の服を手掛けてラインを拡大します。1990年代までの成長は著しく、アメリカ国内だけでなく海外でも数多くの店をオープンしています。グローバル企業に成長したラルフローレンは、1997年6月11日に株式を公開します。650億ドルの資産を手に入れ子供の頃の夢を叶えたラルフは、世界的に名を知られるようになりました。チャレンジ精神を発揮して成功し莫大な資産を手に入れると、慈善活動にも取り組みます。ネクタイセールスからスタートしたラルフは、自分の才能と努力でアメリカの偉人になります。環境に左右されず一貫した姿勢で夢を実現させたラルフローレンは、ビジネス界でも尊敬されています。日本では、2006年にアジアの旗艦店が表参道沿いにオープンして話題になります。新しいコレクションは、乗馬にルーツを持っているラルフローレンらしいコレクションです。

まとめ

小さなネクタイ店から始まったラルフローレンの夢は、大きく花開きます。ニューヨーク証券取引所に上場した後も、革新的な挑戦は続いています。学生向けの低価格ラインも発表し、海外への進出にも積極的です。数々の名誉ある賞を受賞したラルフローレンは、アメリカの象徴とも呼ばれています。展開している商品の数も多く、キッズラインやゴルフ用ラインに至るまで幅広い派生ラインがあります。ラルフローレンのコレクションはブランドの最上位にあり、現在もファンの心を魅了しています。

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