2003年に誕生したツイリースカーフは、従来の正方形から縦長の帯のようなデザインに変更されたスカーフです。
そのまま使ってもいいですし、アクセサリーやバッグのカスタムに使うことが人気になります。他のエルメス製品がそうであるように、大変手間がかかった製作方法で作られている新しい定番商品です。
Contents
エルメスのツイリースカーフと
創業時のエルメス
エルメスの魅力は最高の皮革を使ってバッグを製造していることに他なりません。エルメスを代表するケリーバッグやバーキンバッグは、熟練の職人が20時間以上の作業をして完成します。最高級の革と最高のスキルを駆使して作られる鞄は、芸術的ですらあるのです。
希少性の高い素材を使ったモデルはとても高額ですが、その価値に十分値することが証明されております。アリゲーターやクロコダイルのレザーは軽く頑丈で耐久性があり、祖母の代から孫の代まで使えるだけの品質を持っているからです。アフターサービスに力を入れているブランドなので、もし故障してしまっても高い技術で元通りになるように修理も受け付けております。
女性の憧憬の存在であるケリーバッグやバーキンバッグに、新作のスカーフツイリーで装飾するのが人気です。ハンドルに巻き付けるだけで雰囲気は大きく変わり、鮮やかな印象になります。ツイリーは首元に巻くだけではなく、こうして活用すればエルメスをより輝かせる存在に使うことが出来るのです。魅力あるツイリーとバッグの組み合わせですから、相乗効果でより強い魅力を放つことになります。
エルメスの歴史は1837年からスタートして、当初は馬具や農機具を運ぶための籠などに使われるレザーパーツを作っておりました。とくに馬の鐙を操作する手綱と鞍には定評があり、使いやすく座り心地も良く、馬を傷付けないような工夫が数々施されていることが他の工房との違いだったのです。ヨーロッパは伝統的に馬を大切にする風習が残っており、エルメスの作った馬具は貴族たちに高い評価を受けて寵愛させれたと言います。
創業者のティエリー・エルメスは一介の職人としてスキルを体系化し、後のエルメスの礎を作る偉大な初代でした。功績を讃えられて1867年には第二回パリ万国博覧会で銀賞を受賞し、名声はフランス中に知られることになり、後にエルメスの製品はナポレオンやロシア皇帝にまで愛用されるようになりました。
エルメスのスカーフの始まり
エルメスのスカーフ事業は多角化経営に乗り出した、エミール・モーリス・エルメス時代に始まりました。跡を継いだ四代目のロベール・デュマ・エルメス時代に自社生産に切り替えて、スカーフ事業はエルメスを代表するアイテムへと成長してゆきます。
1937年に自社開発のスカーフ、正方形を意味するカレを発表しました。第一号のカレの名前は「オムニバスゲームと白い貴婦人」と名付けられて、そのデザイン性の優雅さやシルクの綾織り生地の美しさが話題になったのです。軽く風に舞うような薄さの布には、信じられないぐらい美しいプリントが施されておりました。
シルクスクリーンという手間のかかる染色方法で染め上げられており、繊細な色使いはまるで教会のステンドグラスのように輝いていたと当時の新聞には伝えられております。それほど衝撃的な製品だったのです。
ハンドメイドで作られている関係上量産化は出来ません。デザインの企画から製版を色数と同じだけ用意して、実際にプリントをするまでは長くて2年の歳月を必要とします。図案はデザインだけではなく、物語性が重視されているのです。馬具や馬に関するストーリー、自社をモチーフにした「エルメスの思いで」という作品もあります。90センチ四方のシルク布の中に、一枚の絵としてそうしたストーリーを構築するのがエルメスのスカーフの特徴です。
テキスタイルへの参入と成功は、エルメスに大きな可能性の扉を開かせました。テキスタイルを活用して、ファッション分野への飛躍を遂げる懸け橋をしてくれたのは自社のスカーフカレに他なりません。現在では傍流の存在ではなく、エルメスと言えばバーキンバッグやケリーバッグと同様にカレのツイリーのスカーフの名前が必ず語られます。発売から80年以上の歳月を継続しており、現在は第一号からカウントして1500種類以上のアイテムが生産されたと言われているのです。新しい物語の一枚は、これからも続々と紡がれてゆきます。
エルメスのカレの誕生と発展
エルメスのスカーフは数種類のサイズやカテゴリーに分けられておりますが、その需要は一番オーソドックスな90センチ四方のカレモデルに集中しております。全出荷量の約70%は90センチのカレによるものなのです。
エルメスの多角化経営を引き継いだ四代目ロべール・デュマ・エルメスは、試行錯誤の上で美しいシルクの布に色彩を定着させる方法を確立しました。それはシルクスクリーン方式と呼ばれるプリント方法であり、製版を作って一色ずつ色を重ねてゆく大変手間のかかる印刷技術だったのです。
鮮やかな印刷手法で作られた唯一無二の存在として人気を博し、毎年シルクスクリーンは改良されてゆき、より多彩な表現を出来るようになってますます評価も高まって行くことになります。現在もフランス国内のリヨンでエルメスのスカーフは作られ続けており、熟練の職人が染色から裁断から端の手縫いまでハンドメイドで行っていることが特徴です。色鮮やかな仕上げは一色ずつ製版で染め上げていることと、綾織りにより打ち込み本数を増やして薄いけれど伸縮性があり丈夫な生地、端処理を手縫いで行うことで繊細な仕上がりになることなどがエルメスのスカーフの特徴になります。
カレやツイリーは毎年二回年間テーマを設けて新作が発表され、専門のアーティストが図案を考案して形にしてゆくのです。手作りであり図案の検討が行われ、製版を作る関係上プロジェクトは2年前から進行されます。美しいデザインはコレクションの対象になったり、ファッションではなくアートとして額装して壁に飾られるケースもあるぐらい見事なものです。
たとえば新規出店する飲食店で、エルメスのスカーフを額装しているお店は、絵画よりリーズナブルに壁を彩ることが可能になります。一枚ではなく複数枚を展示してもいいですし、季節に応じてテーマを設けての展示をしてみても話題性があるのです。上品でカラフルな意匠は絵画と同様に人の心を癒してくれる存在になります。
ツイリーの誕生と
アレンジバリエーション
エルメスがテキスタイル事業へ本格参入したのは1937年のことであり、最初はシルクスカーフをメインの存在にしておりました。ちなみに第一号のスカーフの名前は「オムニバスゲームと白い貴婦人」と名付けられて、現在も歴史的な名作と高い評価を受けております。記念イヤーには復刻されたり、鞄として新しいデザインに組み込まれて、限定商品として発表されるのが特徴です。美しく清潔な図案は、時代を超えて高い支持を受けております。
2003年にはエルメスのスカーフに新顔が追加されました。幅は5センチで長さが85センチの細長いタイプのシルクスカーフで、ストールとして首に巻くことで高いファッション性を発揮するモデルです。首元に結んでもいいですし、ツイストしてアレンジしたりループにして結んだり、簡易的なマフラーとして首元を防寒するなど使い方は自由自在になります。
細長いことを活用してバッグの持ち手をカバーすれば、バッグを装飾することも可能です。ツイリーが登場した時には、有名なスタイリストやモデルがこうした使い方をして話題になりました。ハンドルに巻くだけではなく、リボンのように結んでバッグにワンポイント付加しても面白いかもしれません。
使い勝手の良さとデザイン性の高さから、ツイリーには新しいバージョンが追加されてゆきます。幅を20センチに拡大して、長さの設定を220センチまで延長したマキシツイリーは、本格的なマフラーにも帯留めや飾りベルトにも重宝する存在です。ジャケットやコートやカットソーの飾り付けや、刺し色にも有効な使えるファッションアイテムになります。
さらにマキシツイリーカットが発表され、やや短めの160センチサイズはヘッドバンドや髪を束ねておくのには丁度良いサイズでした。長さが変わるだけで印象が変わり、ユーザーはそれぞれこの美しい布を自由なアレンジで使い、カレに加えてツイリーも生産を継続されております。
エルメスのツイリーの巻き方
エルメスは180年以上の伝統を持つ企業であり、創業時は馬具を主体としていました。後に多角化経営に乗り出して香水などのフレグランス、時計や宝飾品などのアクセサリーまで商品展開を広げていったのが特徴です。革新的で進取な試みにも絶え間なく挑戦し、馬具から主軸をバッグなどの市場へ移して数々の名品を作ったと同時に、この多角化経営に関しても積極性を持ち数々の成功を勝ち取ってゆきました。
1927年に取り扱いをし始めたスカーフは、その10年後には自社生産を開始します。その後約80年の歳月を経て万を持して発表したのはツイリーと呼ばれる、細長いストールタイプのシルクスカーフでした。このスカーフは形状的に、定番のカレよりもアレンジ力の高さが人気になっております。
ツイリーの最もシンプルな使い方はループノットであり、ツイリーの中心に緩く結び目を付けて両サイドをクロスさせながら、端部分を結び目の中に通せばスタイルは完成です。形を整えてバタフライのような形状や、リボン風にアレンジすることが人気になっております。
チョーカー風の結び方はモードでハイセンスな雰囲気を演出し、ループノットよりも簡単に巻けるので人気です。ツイリーを背中側に垂らしておき、首の後ろでふんわりと後ろで一回結ぶだけで雰囲気が出ます。風にたなびくツイリーがエアリーで活動的であり、春の軽やかなファッションにはとくに似合うアレンジ方法です。
装身具だけではなく愛用のエルメスのバッグに結び付けるのは、最もおすすめのアレンジになります。バッグのハンドの片端にツイリーを結び付けて、きつめにハンドルに巻き付けて行きもう一方の端までいったら結ぶだけで完成です。
ショルダーバッグの付け根にアレンジする方法もあります。靴紐を結ぶように蝶結びをすれば、プレゼント包装にかけられるリボンのようです。エルメスのチャームを先端に結び付けて、キーホルダーのように使うことも出来ます。アレンジ次第でさまざまな変化とアクセントが出来るのが、ツイリーの魅力の一端なのです。
ツイリースカーフの
アレンジ方法
エルメスのツイリーはその特徴的な形状から、アレンジして使う多様性を持っております。例えばカチューシャのように髪を抑えてもいいですし、ポニーテールにする時の髪留めにも便利です。上級テクニックとしては三つ編みの時に一緒に編み込むことで、エルメス柄のエクステンションのようにアレンジすることも出来ます。オリエンタルな柄やボヘミアンな柄を選べば、エスニックテイストなファッションを加えることが可能です。
手首に巻いて大胆に装身具にすることも出来ます。ツイリーを腕に巻けばハイセンスなアクセサリーに早変わりです。何回か巻き付けて好きな長さで結び、単独で使ってもいいですし、エルメスの名品である三連レザーブレスレットと組み合わせてもいいかもしれません。エルメスのツイリーを通すことが出来る金属リング「ツイリーリング」も販売されているので、積極的に活用してみるとまた違った印象を作り出すことが出来るのです。
シルクスカーフはとても高価なイメージがしますし、それがエルメスのモデルならば余計にそう感じてしまいます。実はツイリーならば2万円強で購入出来る価格設定になっており、スクエアタイプのカレに比べても半額以下の価格になっているのが特徴です。ツイリーの中で最も大きめのマキシツイリーでは、価格設定は4万円強になります。サイズや展開により価格は変動しますので、店頭や公式サイトでの確認がおすすめです。
エルメスはフランスのブランドでありますが、日本テイストの商品もラインナップしております。たとえばBINGATAは従来のシルクスクリーンではなく、沖縄に古くから伝わる伝統的な染色技法が取り入れられているのです。エレガントな雰囲気と日本に伝わる染色技法が組み合わさり、美しい花鳥風月の世界観が表現されております。テーマによってこうしてスカーフにも、遊び心や進取な取り組みを加えることがエルメスの魅力の一つです。
まとめ
エルメスのスカーフは高価に思えますが、丹念な製造方法や、製品が作られる過程を知ればむしろお買い得であると感じます。厳選されたシルクを綾織りにして内濃い密度を増やし、滑らかで軽い質感を出したファブリックはエルメス独自のモデルです。そこに色鮮やかなプリントを施し、ストーリー性のある意匠をデザインしてあります。これだけの手間をスカーフにかけたブランドは、エルメス以外にはありません。
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