エルメスの魅力は世界最高の天然皮革を素材に選び、その中でも最良の部位のみ使用することです。
使われなかった部分だって最高級ですが、
惜しみなく最高級の中でも最も優れた部分だけを使うので、美しさだけではなく耐久性にも優れるのがエルメスのバッグの特徴になります。
バッグの芸術品
エルメスのケリー
1956年にモナコ王妃のグレース・ケリーが愛用したことで世界中に知れ渡ったエルメスのケリーバッグは、1935年に発売されたサック・ア・クロアの名前で知られておりました。このバッグの原形は1892年に発表されたオータクロアと呼ばれる、乗馬用の鞍や小物類を運ぶラゲッジが原形になっております。後に旅行用にバッグに改良されて、現在のケリーバッグに近い形になりました。
ケリーと呼ばれる前から3タイプのサイズ、28センチと32センチと35センチのサイズ展開をしており、1968年には20センチ大のミニケリーが加わったのです。さらに1980年には40センチの大型タイプが新しく作られて、現在は通常モデルは4サイズから選ぶことが可能になっております。
このバッグは定番だけあって各種サイズ展開や、皮革を各種の素材から選べることが魅力です。エルメスならではの針を二本使って左右から縫い上げてゆく、サドルステッチの美しさは筆舌し難いとエルメス愛好家に高い評価を受けております。エルメスならばケリーバッグと言う人も少なくありません。
ケリーバッグには内縫いモデルと外縫いモデルがあり、シャープで張りの強い印象の外縫いモデルと、エレガントでフォーマルな内縫いモデルでそれぞれ印象が大きく異なります。このケリーモデルはパーティーで使うだけのバッグではなく、極めて頑丈に作られており、ハンドルの芯には6枚の革を加工して持ちやすく優れた耐久性を実現しているのです。
帯付きベルトにはカデナ=鍵が付けられて防犯とデザインを両立させており、旅行カバンが出自の名残があることもファンには嬉しいポイントになります。鍵カバーのクロシェも、デザインとアクセントになりエルメスの上品さを引き立てる存在です。
エルメスの魅力は
皮革素材にあります
エルメスは世界中から最も良質な素材を厳選して取り寄せて、自社のアトリエで熟練した職人が手作りでバッグを作ることでクオリティを維持しております。この製法と信念は長い伝統に裏打ちされており、妥協を許さずにエルメスらしい製品しか世に出しません。見た目だけではなく見えない部分こそ、エルメスの手作りの真骨頂だと言われております。
エルメスには素材を保管する倉庫があり、一年を通して気温と湿度をコントロールして管理しているのです。高級なフランスのタンナーであるデュプイ社やアノネイ社など、一流の革素材を昔ながらの伝統製法で丹念に鞣して、最も良い出来の物だけエルメスに納品します。
例えばエルメスで使われる牛革にはカーフ素材と呼ばれている素材があり、これは生後6か月程度の子牛の革であり、薄手ではあるものの繊維構造がきめ細かく銀面が滑らかであり、美しさだけではなく手触りにも優れた皮革です。繊細さがあり子牛素材なので大きさは小さく、さらにこの良質な素材からエルメスが使用する部分は、最も丈夫で安定している背中部分だけになります。一切傷がなくムラのない一枚を選び出して、大胆に不要な部分はカットしてしまうのです。貴重な素材を惜しみなく使うことが、最良のバッグ作りに直結します。
エルメスのバッグは分担制ではなく、一人の職人が最初から最後まで担当することが知られているのです。代表作のケリーバッグならば一つ製作するのに費やす時間の目安は、約20時間前後だと言われております。良質な素材の中でも吟味した部分だけを使い、熟練の職人が時間をかけて手作りするからこそエルメスのバッグは芸術品に等しくなるのです。
エルメスで使われる革の一例
エルメスは有名なタンナーの数々と取引があり、繊細なカーフ素材を得意としているデュプイ社やアノネイ社が特に有名な存在です。その他にもドイツのぺリンガー社やWEINHEIMER社、シンガポールのヘンローンー社など一流のタンナーとの取引をおこなっており、その中でも最も品質の良い物だけを仕入れて使うことで有名になります。長く使ってゆくと天然素材の良し悪しが耐久性に影響しますし、エージングの風合いだって変化するのです。だからこそ素材選びに妥協は出来ません。
素材的な特徴もあります。トリヨンクレマンスは雄の牛革を使い、張り感があり傷や擦れなどのダメージに強い特徴を持っているのです。使い込むと良く馴染みメンテナンスが楽しみなレザーだと言われています。
ヴォー・クリスペ・トゴは雄の子牛の革を鞣しており、適度な柔らかさが魅力的であり細かいシボ感が特徴です。傷や擦れに強いので長く使えるバッグに仕上がります。
ヴォーエプソンは天然皮革に型押しをして、比較的に硬めに仕上げたレザーです。加工することで、軽量で型崩れがし難くなり、染色性が増すのでカラフルなバッグにはよく使われる素材になります。フィヨルドは雌の子牛革を加工してあり、雌独自の柔らかさとマットな印象が落ち着いたイメージです。オイル分を豊富に含んでおり防水性が高いことが特徴になります。
エルメスと言えばボックスカーフを忘れてはいけません。生後6カ月までの子牛の革を鞣し、短時間で処理することで硬さを維持したまま光沢や質感を残します。一定方向へ流れるようなシワ模様が特徴的であり、スムースレザーの中でも代表的な逸品です。迷ったらボックスカーフを進める人がいるぐらい定番的になります。
エルメスの歴史を紹介
偉大なるバッグの芸術品であるエルメスは、1837年に初代ティエリ・エルメスが、工房兼ショップとしてバス・デュ・ランパール通りに第一号店をオープンさせます。創業時のエルメスは一介の職人が丹精を込めて馬具作りに没頭するブランドであり、名声が高まったのは1867年の万国博覧会で銀メダルを獲得してからだと言われているのです。故郷ドイツから単身フランスに渡り、腕を磨きながら万博で評価されるまでのブランドに成長させたことは、初代ティエリ・エルメスの功績に他なりません。
二台目シャルル・エミール・エルメスは、花の都パリのフォーブル・サントノーレ24番地に店舗を移転させます。実は現在のエルメスは1880年に移転したこのサントノーレ24番地に、現在も本店として存在しているのです。
時代はまだ車の普及が始まる前であり、馬具や鞍などを主に生産していたエルメスは、転換期になる名品オータクロアを発表したのが1892年です。オータクロアは馬に乗せる鞍や馬具関係を収納し運ぶための、ラゲッジバッグとして考案されて製作されました。このオータクロアはケリーバッグやバーキンバッグの原型になり、その優れたデザイン性と使い勝手などの機能性、そして耐久性は現在のエルメスの原点になったと言っても過言ではありません。
20世紀に入り自動車が普及してからは、馬具の生産数は減少してゆきました。その代わりに自動車で荷物を運ぶためのラゲッジバッグに需要はシフトして行き、エルメスも優れたバッグを数々生み出して市場へと投入してゆきます。また女性用にエレガントなバッグをデザインして好評になり、サック・ア・クロアやポリードなどの名品が誕生しました。現在も伝統と新しいスタイルを組み合わせて、世界最高のバッグをエルメスは作り続けております。
まとめ
エルメスは約2世紀近く革製品を生み出している工房であり、馬具からラゲッジバッグへ主軸を移してきました。頑丈なサドルステッチを使い、最上級の革を惜しみなく使い最高のバッグを作っています。近年はアパレルや香水にも進出し、バッグと変わらない評価を受けております。
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