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    時代遅れで
    廃盤品になったのか?

エルメスのエールバッグは
時代遅れで
廃盤品になったのか?

エルメスのエールバッグはエレガントで遊び心のあるバッグでした。
レザーとキャンバスのコンビバッグであり、
よりカジュアルな雰囲気です。
エルメスの実験と遊び心で作られたモデルであり、廃盤後に10年の月日が流れて見てみると時代遅れではなく新鮮なイメージになります。

エルメスの
エールバッグのスペック

エルメスのエールバッグは元のデザインはオータクロア系であり、サック・ア・クロアの系譜です。サック・ア・クロアはエルメスの双璧であり、現在も人気のケリーバッグの原形で、またバーキンの姉妹モデルでもあります。
クロアデザインやクローシュなどは、オリジナルモデルを踏襲しておりますし、フラップの形もイメージを連想させてくれるデザインです。大きく違う事はボディのボトムである本体が布系のファブリックで作られており、上部のフラップはレザーになっていることになります。ケリーやバーキンでもコンビモデルはありますが、エールバッグが決定的に違うことは各パーツが完全分解出来ることです。
エールバッグはハンドルやフラップ、クロアやクローシュなど全てのパーツを分離することが可能になります。高額なエルメスのバッグがブロックやプラモデル感覚に分解出来ることは、発表当時はとても驚かれたと言われているのです。エールバッグは2種類のセットを用意しておけば、着せ替え感覚でバッグをコーディネートすることも出来ます。こういったところがエルメスの挑戦であり、遊び心なのです。
エールバッグが最初に発売されたのは1998年であり、小物でも高価なエルメスが発売したこの意欲作は当時ファッション好きから鞄好き、エルメスの愛好家から評判になり評価は二分したと言われております。エールバッグは2006年まで生産され人気となり、一度廃盤になってからアップデートしたエールバッグ・ジップモデルとして復活しました。背面にファスナー付きのポケットが付き、より使い勝手が増したことや、ストラップポーチやショルダーストラップも付いてカジュアルな自由度も増したのです。
エールバッグは時代遅れになって廃盤になったわけではなく、廃盤を惜しまれてアップデートし再登場しました。ある種最もエルメスらしくないエルメスのバッグであり、価格もエルメスの中ではリーズナブルな30万円クラスなのでファーストエルメスで選ぶ人も少なくありません。

エールバッグのサイズ感

エルメスのバッグには複数のサイズが用意されており、例えばバーキンならば3サイズあります。バーキンと双璧を成す代表モデルのケリーでは6種類が用意されており、バーキンとケリーの原型になったオータクロアは60センチサイズを筆頭に6サイズが展開されているのです。
エルメスのバッグはモデルによって複数のサイズを展開することが特徴であり、特に定番モデルではこの特徴は顕著と言えるかもしれません。2007年に発売されたリンディは、現在のショルダーバッグのアイコンと呼ばれる人気モデルです。サイズ展開は3種類で、ミニサイズの20センチ幅があります。中間の26センチサイズと最も大きい30センチ幅と、目的と用途に応じて選択することが出来るのです。季節やその年の素材の確保量によっては、フルサイズの展開がない場合もありますので、店頭で確認した方がいいかもしれません。
エールバッグには4つのラインナップが用意されておりました。GMは最も大きく幅50センチモデルで、高さの違うボディがセットになっており、プラモデル感覚でその日の用途に応じてボディを選ぶことが出来たのが特徴です。このGMは巨大であり、日本ではあまり売られていません。現在ではレアと言っても過言ではありません。
次はMMで幅38センチ幅になります。A4ファイルが折り曲げずに入るので、ビジネスでも使うことが可能な丁度良いサイズ感です。ハンドルとショルダーストラップを含めて、シックな色にすればフォーマルな場所でも悪目立ちしません。
その次はPMであり、幅30センチサイズになります。エルメスのハンドバッグでは中間的な大きさで、中は雑誌や身の回りの小物を入れて丁度良いので、通勤やプライベートで私物を入れるのに最適な大きさになります。エールバッグで最小なのがTPMです。このミニバッグにはショルダーはありますがハンドルはありません。しかし大きさにより少しずつ細部の仕様も異なっております。

エールバッグのバリエーション

エールバッグはパーツを組み合わせて自分好みにして使えることがメリットであり、互換性があるので2つのバッグを組み合わせて配色を楽しむことが出来ました。着せ替えバッグとしてポップに使ってみたり、オフィス向けのフォーマルな組み合わせにするなどが楽しいバッグなのです。
エールバッグの中には派生モデルがあり、カデナが付属していないオープンタイプや、通常のカデナが付いたベルト仕様、ショルダータイプなどが発売されておりました。試行錯誤をしながらデザインプランを広げたり、新しい時代を模索していた時期なのかもしれません。
エールバッグのカバスはサイズの異なるボトムボディが付属し、用途に応じて着せ替え感覚で使えることが魅力です。フラップのないオープンタイプの構成であり、トートバッグのように自由に物の出し入れが出来ます。シンプルで必要最小限なデザインですが、エルメスの凄いところは小物やミニバッグ、シンプルなシリーズでも、一切の妥協がなく職人が時間をかけてハンドメイドで作っていることでしょう。
エールバッグのアドは、原形モデルであるサック・ア・クロアのデザインを踏襲しております。カデナベルトやサッシュが付属しており、エールバッグ特有のボディボトムはファブリックの仕様です。一つ違うのはハンドバッグでもショルダーバッグでもなく、リュックサックタイプだということに他なりません。ケリー・アドと同じように、背負って使えるタイプのエルメスなのです。
エールバッグジップは、2006年にエールバッグが廃盤になってから、ファンの熱い要望から数年後にアップデートされて発売されました。使いやすいようにファスナーを付けたことと、ストラップとポーチを標準装備してショルダーとして対応しています。エールバッグは現在30万円前後の価格になりますが、発表当初は10万円前後で購入が可能でした。

エールバッグで遊ぶ方法

エールバッグはパーツを完全に分解出来るので、反対に組み立てる時には自分の好きの仕様で組み立てることが可能です。オリジナルのパーツだけではなく、エルメスの他のアイテムを組み合わせる事が出来るというところです。標準仕様では錠前であるカデナではありませんが、他のバッグや追加購入などでカデナを用意して取付ける事も可能です。
Hマークのアイコンがデザインされたブレスレットや時計などを、スリット部分に差し込んでおいても面白いかもしれません。バッグだけではなくスカーフも名声が高いのがエルメスの特徴ですが、エールバッグにスカーフを結び付けて、アクセントにすれば最強の組み合わせになります。
チョーカーやキーホルダーをハンドルに付けてみたり、同じサイズで色違いのエールバッグのパーツを組み合わせて、自分だけのオリジナルカラーにすることもいいでしょう。使い込む程にファブリックはエージングされて味わいが増しますし、フラップのレザーはエルメスならではの高品質なので、メンテナンスをすることで長く使うことが可能になります。遊び心次第ではこうして様々なアレンジをしたり、自分だけのオリジナルバッグを作ることが出来るのです。
分解して組み立てるだけが遊びではありません。普段はあまり見る機会がない、鞄の裏側や構造を観察してみることも勉強になります。力強いサドルステッチは縫い目の美しさ、小さい部分でも手を抜かずに製造していることなど、エルメスがなぜ高いのか、細部を見てみると実感出来るのです。ますますエルメスが好きになり、また違うバッグを購入したくなることでしょう。
またエルメスの革製品の良いところは、上質な素材にこだわって製造していることです。そのために耐久性があり長く使うことが出来ます。もしも壊れてしまっても、職人技を駆使して元通りにしてくれることも長く使うためのバックアップ体制です。構造的な計算もしてあるために、負担を分散して長持ちすることもエルメスの特徴になります。

エルメスのバッグで
バッグインする

シンプルなバッグは使いやすい反面、小物類を多く収納すると中で暴れてしまうことで荷物が散乱してしまいます。ポケットの大きなバッグは便利ですが物が入り難いなど、自分の用途とデザインがマッチングしないケースがあるのです。外観やブランドは好きでも、使い勝手はいまいちと感じる場合もあります。
そんな時に便利なのはバッグインバッグという発想です。例えば大型のオータクロアやエールバッグの中に、ポーチタイプのフールビやコンパクトなどのモデルを収納しておき、小物入れとして活用することでエルメス縛りの贅沢なバッグインバッグの完成になります。円筒形のドレミなどを化粧ボックスとして活用してみるのもいいかもしれません。書類ケースのジジェなどは、まさにこういった用途で作られた名品です。
実はエルメスはケリーやバーキンだけではなく、小型モデルやケース型などでデザイン性に優れたユニークなモデルが少なくありません。しかしこうしたアイデア商品は短期間で廃盤になってしまったり、数そのものを大きく作らない場合があります。欲しかった小物モデルはチェックしておき、店頭で見つけた時には購入することがおすすめです。見逃してしまうと次に出会うのは数年後かもしれません。
こうしたシステム的な楽しみ方を出来ることも、エルメスの懐の深さの一端かもしれません。エールバッグは多彩なサイズ展開なので、エールバッグ限定でバッグインバッグを楽しむことが出来ます。難点は巨大になることと、バッグ自体の自重がかさむので実用性よりもユニークさや、ファンとしての楽しみが優先です。エールバッグは実物を見てみると意外とサイズ感は大きめなので、購入する時には収納する物を想定してから選ぶことがおすすめになります。一般的な30センチサイズだって、小型のボストンバッグぐらいの大きさがあるのです。エールバッグはボディボトムがファブリックであり、シンプルな構造なので軽いところがメリットになります。

エールバッグの
さまざまなトリビア

エールバッグは実験的なデザインをしており、ブランドとユーザーが共に楽しむためのパズルのようなバッグです。パーツを自由に取り外してカスタムしながら組み立てることが出来ますので、着せ替え感覚で飽きずに使うことが出来ます。
下部のボディには複数のファブリック素材が使われました。限定モデルなどは特殊なナイロンやコットンが使われたと記録にはあります。通常モデルはトワルアッシュという、木綿や麻などを使った天然素材のファブリックです。
トワルアッシュのメリットはレザーとの相性が良く耐久性に優れており、コットンやリネン素材なので肌馴染みが良いことにあります。最も素朴な天然キャンバス素材は、どこか懐かしい雰囲気で飽きがきません。しかしホワイトやナチュラルカラーのキャンバスは、汚れが付きやすく目立ちやすいというデメリットもあります。定期的にメンテナンスをして使うことが推奨されているのが特徴です。
ビブラートは一見ファブリックに見えますが、その正体は山羊革を何層も重ねて断面的に接着した素材になります。ラグマットのような雰囲気で染色性が良いため、カラフルで活動的な印象を表現出来るのが魅力です。デザイン性の高さがメリットであります。デメリットはお手入れがし難いことと、色褪せが起きやすいことです。現在はこのビブラート素材は廃盤になっているのでコンディションの良いビブラート製品を持っている人は、大切にした方がいいでしょう。
エルメスの魅力は素材の魅力と言っても過言ではありません。他のバッグメーカーがよく言うのが「エルメスが一番良い素材を購入してしまうので、最高級の皮革を手に入れるのは難しい」と、アパレルやバッグブランドはエルメスに憧れの言葉を投げかけます。良い素材はメンテナンスすれば長く使うことが可能です。エルメスのバッグはハンドメイドで修理することが可能なように製作しております。いつまでも色褪せないバッグを作る稀有なブランドなのです。

まとめ

現行商品だけではなく廃盤になったモデルでも、魅力的な製品があるのがエルメスの魅力です。エールバッグもその一つになります。エルメスは知れば知るほど魅力のあるバッグブランドです。ケリーとバーキンの姉妹モデルであるエールバッグは、遊び心にあふれるもう一つの名品なのです。

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