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リューズは時計のパーツの中でも不具合が発生しやすい
リューズは、時計の右側に備えられていることが多い突起を持つ部品です。主に3時側に取り付けてあるモデルが大半を占めますが、引っ張ったり押し込んだりして時刻や日にちを調整するのに使われています。機械式時計の手動巻きモデルはゼンマイを巻き上げる際に利用します。リューズは大きく分けて引き出し式とねじ込み式の2タイプがあり、それぞれ特徴が異なります。引き出し式は多くの腕時計に作用されているタイプで、引き出すことで作業させる方式です。ねじ込み式は防水性能が求められるダイバーズウォッチに採用されることが多い方式で、防水性を高める目的でリューズをねじ込む設計が行われています。
リューズの役割はゼンマイを巻き上げることと、時刻や日付を合わせることですが、1段引きと2段引きで役割が変わります。通常のポジションはゼンマイ巻きで1段引きはカレンダー設定、2段引きは時刻設定など、大半のモデルは右回し方式で時刻や曜日を合わせるときには右方向に回すと進めることができます。不具合が起きやすいパーツともいわれているので、そのまま放置していると機械全体のトラブルにつながることもあります。
リューズが外れてしまった状態
ゼンマイを巻くときには、そのままの状態でリューズから見て右方向に回します。人差し指と親指でつまむようにゆっくり回します。このときジーッジーッなどのような音が聞こえるとゼンマイが巻き上げられている証拠で、力加減などがわかれば回し続けます。今のゼンマイの状態で異なりますが、40~50回でゼンマイは巻き上がります。なお、手巻き時計のゼンマイは、これ以上巻くことができないように巻き止まりがあり、回し続けていると徐々に重く感じるようになって最後は引っかかるような感覚になって巻き止まります。
リューズは、巻き芯と呼ばれる細い部品に取り付けられているパーツで機械本体内に差し込まれています。引き抜く際に巻き芯の先端は摩耗する、リューズを回すとリューズとの接合部分の溝が徐々に削れることになり、最悪の場合リューズだけや巻き芯ごと取れてしまうこともあります。放置していると隙間からほこりなどのごみや水分が内部に入り込んでしまい、内部の部品に悪影響を与えるため巻き芯ごと外れたときは早めに修理店に持ち込むことが大切です。
リューズが硬く動かない状態
リューズを回しているけれども手応えがないことがあります。これは先端にある歯車やその他の部品が経年劣化を起こしている可能性が高く、内部構造のグリスが切れていたりグリスが乾燥して固まったりしているため、手動巻きモデルの場合はゼンマイが金属疲労を起こしているなどさまざまな原因が考えられます。リューズを回そうとすると重く感じる場合も、部品の摩耗や破損が原因になっていることが多く、空回りするのとは異なり、さびが原因になっていることも少なくありません。手巻きをしているときにローターが一緒に回転してしまう症状を連れ回りと呼びますが、このような症状もリューズが重く感じる原因の一つです。
リューズが硬くて動かない、これは明らかに何らかの異常が生じていると考える人は多いかと思われますが、無理をして回そうとすると負荷が内部構造などにかかり、リューズだけの問題ではなくなることもあるため注意しなければなりません。普段とは違って重いと感じたときや緩くなっていて空回りするときには時計の専門店に早めに修理の依頼をすることが内部構造を守るポイントです。
外れたリューズが紛失した状態
新しく購入した腕時計でも、リューズを引き出して元の位置に戻せなくなることがあります。これは腕時計内部の不具合も考えられますが、ゴミなどが入ったことが原因になっているケースが多いようです。また、リューズと機械をつないでいる巻き芯の不具合も考えられます。元に戻らない状態のまま使い続けると、本体との隙間が生じているので防水性能が働かなくなり内部に雨水などが入りやすくなります。水気が内部に入ると金属のさびや歯車の劣化など、腕時計にとって致命的な故障につながることもあるので、早めに修理をしましょう。巻き芯と呼ばれる細い部品に取り付けられていて、この状態で機械本体に差し込まれています。時計合わせなどで引き抜くときには巻き芯の先端が摩耗しやすくなり、リューズを回すと巻き芯とリューズの接合部の溝は削られるなど長く使い続けていると摩耗の度合いは大きくなります。リューズがそのまま外れてしまうこともあり、巻き芯ごと外れることもありますが、それを見逃してしまうと気が付いたときには紛失などのケースも決してゼロとは言い切れません。当然、これらの部品が紛失してしまえば、部品欠損になるので査定額への影響もあるでしょう。
リューズに関するトラブルが査定金額に与える影響
リューズはゼンマイを巻き上げることや時刻の設定、カレンダーの設定を行うときに利用する部品です。もし、リューズおよび巻き芯が紛失してしまえば、これらの機能を使うことができなくなります。回すと重く感じたり空回りの状態になったり、緩い感じがするなどの症状は、部品の劣化なども考えられるので時計買取での査定は大幅な減額などになってしまうことがあります。この場合は、オーバーホールを行い劣化していて、さびが発生している部品の交換、内部の洗浄などが必要になるため、買取したお店は費用をかけてオーバーホールに出さなければなりません。自社内でオーバーホールができる場合でも、人件費などが必要になるため、買取のときにはそのような費用が差し引かれることになり、結果的に買取価格が下がります。
普段とは違った動きや感覚になったときは、早めに修理に出しておけば、部品の劣化も最小限で済みます。修理代もそれほど多くかかりませんし、劣化が進むとリューズなどを紛失させてしまうリスクが高くなるため、すぐに対応しましょう。なお、買取査定の際には、鑑定士さんはリューズを回して動作を確認するので、状態が悪いと査定金額が下がることも少なくありません。
時計本体・ガラス・文字盤などの傷にも注意
あまり目立たない擦り傷、これは中古品の腕時計を購入する人は気になってしまう部分でもあり、値段が安くなっていないと購入意欲は薄れてしまいます。主に、時計の本体やガラス部分は擦り傷が生じやすいため日頃から傷が入らないよう注意しましょう。多少の擦り傷ならば研磨することで目立たなくできますが、研磨は傷がある部分まで削る作業のため、時計本来の形が変化することになり腕時計の価値を下げてしまう可能性があります。
腕時計の文字盤には、内部の時計機能を守る目的で風防ガラスが取り付けられていますが、腕時計をうっかりコンクリート床の上に落としてしまって傷やひび割れが生じてしまうなど、決してゼロではありません。ひび割れてしまえば、そこから水気が内部に入り込んでしまい部品への悪影響が生じることになるので、文字盤がカビで覆われてしまう可能性もあります。普段から傷をつけないように大切に使うことや時計を外すときには落とさないように注意することが重要です。また、傷が付いていないものはマイナスとなる要素が減るので、査定金額にも良い影響を与えるでしょう。
ベルトの劣化も時計買取の査定額に悪影響を及ぼす
腕時計には革製のベルトや金属製のブレスレットが装備されていますが、これらの部品劣化も時計買取の査定金額に影響を与えることがあります。革製のベルトは、汗などにより素材そのものの劣化が生じたり、金属製のブレスレットも表面は特殊コーティングが施されているけれども腕に装着すると摩擦でコーティングが剥がれたりするなどの症状が起きることも少なくありません。これは、革製のベルトの場合も同じで、腕と触れる側は摩擦が生じるので劣化のリスクは避けることができません。もちろん、これは短期間で発生するものではありませんので、定期的に他の腕時計を使いながら利用することで回避することが可能になるでしょう。革製のベルトや金属製のブレスレットの劣化は、見た目にも悪い印象を与えてしまうので、中古品を購入する人も見た目がきれいな中古品を選びたいと考える方は多いです。そのため、時計買取に出すときにもこれらの部品の劣化は査定金額に悪影響を与えるなどマイナス要素になりがちです。汗による腐食は、使い終えた後にきれいに拭き取るなど、日常的なケアを徹底することで、ある程度防げるのでしっかりメンテナンスを行うことが大切です。
まとめ
時計買取で査定額に影響を与える要因は、箱やギャランティーカードの有無を連想する人は多いでしょう。しかし、リューズの状態は時計の売却に大きく影響を与えるものでもあり、日頃からリューズの状態を気にする、必要に応じて修理やオーバーホールを利用することが大切です。また、時計の本体や文字盤のガラスなどの傷は致命傷になることもあるので、大切に使うことを心掛けましょう。また、ベルトやブレスレットの劣化も悪影響を及ぼすことがあるため注意することが大切です。
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