Contents
2018年には伝統的な
ケースサイズの36mm径
モデルに新型ムーブメントを
搭載しデイトジャストを刷新
ロレックスの創業は1905年
ロレックスは、過去に様々なモデルを登場させている人気高級時計ブランドで、創業は1905年です。ロレックスの中でも歴史が古いものは1926年に登場したオイスターパーペチュアル、その2年後にはチェリーニプリンスが発売されました。1940年代にはエアキングといった具合に高級ブランド時計の地位を高めていき、1945年に登場したのがデイトジャストです。デイトジャストはロレックスの基幹コレクション、サンダーバードやターノグラフなどの派生モデルも登場しています。
サンダーバードは1956年に登場したデイトジャストの派生モデルです。アメリカ合衆国の空軍サンダーバーズ隊長のドン・フェリス大佐が引退する際に記念モデルとして特別発注されたものといわれています。ターノグラフは、サンダーバードにとても良く似ているモデルではありますが、回転式ベゼルを備えサンダーバードよりもスポーティ色が強くなっているのが特徴です。
派生モデルを作るほどベースになる
ロレックスの主要モデル
デイトジャストは、2018年にケースサイズ36mm径を登場させていますが、これはロレックスの伝統的なサイズ径で、新型ムーブメントを搭載して刷新されたものです。デイトジャストは、派生モデルも存在する主要モデルとなりました。バリエーションはロレックスの中でも多種多彩です。ベゼルをはじめ文字盤、インデックスやケース素材、宝飾やブレスレットなどの組み合わせ次第でフォーマル仕様からスポーティ仕様など幅広く選択できる魅力もあります。2018年に登場したモデルは、自動巻きムーブメントで最新型になる自動巻きCal.3235クロノメーター、耐磁性および耐衝撃性に優れている点が特徴的です。36mmと41mm、ボーイズサイズやレディースサイズも用意されています。
時代による環境の変化および
ロレックス初のサイズ先行型の
刷新なデザイン
伝統的なケースサイズ36mm径
時計業界最大のイベントといえば「バーゼルワールド」です。2018年のイベントでは昨年までに一通り出そろったデイトジャストの41mm径に続き、1945年に誕生したときと同じ伝統的なケースサイズの36mm径が登場しました。新型ムーブメントを搭載し、現代のロレックスの主流としての役割への期待が高まったモデルです。新型ムーブメントは、自動巻きCal.3235クロノメーターですが、ロレックスは次世代ムーブメントのCal.3200系を以前からのCal.3100系と同一直径28.5mmで作っています。外装を大きくしないほうが自然であること、デイトジャスト41が好調であることなどの理由から、サイズ径を歴代の36mmにし刷新させたという理由があるようです。
41mm径のデイトジャストは
2009年に初登場
デイトジャストのケースサイズは36mmと41mmの2タイプです。これはメンズウォッチでのケースサイズですが、41mm径のデイトジャストは2009年に初登場したデイトジャストⅡから採用されています。そのため、36mm径のモデルはデイトジャストが誕生してからの歴史を持つ大きさ、時代に左右されることがないタイムレスな時計の代表的存在といえるでしょう。ちなみに、Cal.3200系のムーブベントを初めて搭載したモデルはデイデイトです。デイデイトのオリジナルサイズの36mm径より先にデイトジャストの36mm径が刷新されたことを意外だと感じたコレクターも多いでしょう。ムーブメントの大きさとケースに必要な付加機能設置のための空間、これはケースサイズを決める要素になるもので、時計の機能を反映して決められるものです。サイズが大きくなると重量も増えます。今の時代は時計をする人が減っていることもあり、ロレックスは今の時代にマッチするサイズを先行型の刷新なデザインで売り出していると考えられるでしょう。
デカ厚のケースサイズブームに
対してロレックスの答えや
伝統の復権
半世紀以上も同一サイズで時計を
作り続けている
メンズウォッチモデルのオイスターケースの直径は34mmと36mmです。この大きさでロレックスは半世紀以上も作り続けています。しかし、2000年前後になると時計業界は大きく変化しました。それまでのケースサイズは、時計の機能に必要なスペースを反映して決められるものでした。腕時計が生活必需品であった時代を反映しているためです。時計を利用する人がそのサイズを好むかどうかは関係ありませんでした。従来は腕時計を毎日使う人が大半を占めており、腕時計を忘れた日には非常に不便を感じた人も多いと同時に、その大きさに不満を持っている人も多くいました。このことから、腕時計は装着していることを意識しなくても良い、薄くて軽いものが求められるようになったのです。オイスターケースもこのような発想により誕生したのではないかと考えられています。
メゾン間の過剰な競争は2000年以降変化
1990年代に入ると機械式時計が復権したことから、時計業界は腕時計に対して様々な可能性を見出し、成長を遂げる時代になりました。これにより、メゾン間での過激な競争は2000年以降にも続くことになります。時計の差別化や高級化が促されるようになりました。キャンパスとなる時計本体は薄く軽いものから大きなものへと注目が集まるようになり、大型化される外装に対して各メゾンは色々な新素材の投入および緻密な仕上げを施します。それぞれに新しい個性が生まれました。有名な事象が2000年代を中心にブームになったデカ厚ブームです。ロレックスはケースサイズにこだわり続けていましたが、デカ厚ブームにより変化を求める声も高まりました。デカ厚ブームのため、34mmの大きさはメンズウォッチとして需要が少なくなったので。要望に応じるため、ロレックスは2007年に新生ミルガウスのRef.116400を発表し、これをその時代の回答といった形で登場させました。
ロレックスのボーイサイズは
メンズとレディースの中間的な
ユニセックスな
サイズ感が特徴
2007年に登場した新生ミルガウス
新生ミルガウスはRef.116400が始まりです。時代の流行りからプレーンベゼルを持つロレックスオイスターの中では初の40mm径の大きさを持つ高級時計として誕生しました。耐磁性能を確保するためのインナーケースが備わっています。従来の製品ではインナーケースが単にキャップ仕様になっていましたが、この機種からインターケースをねじ込みするなど凝った構造になっている点が特徴的です。そのため、時計本体の厚みが13.5mmとなり、デカ厚ブームに対応するための腕時計が誕生したことになります。
ヨットマスターIIは14mmの厚み
デカ厚ブームによりヨットマスターIIも登場しましたが、これはRef.116400と同時期にリリースされたモデルです。新開発のヨッティングタイマーを備えているのが特徴で、ケースは44mm径で厚みも14mmあります。今の時代ではかなり大きく感じる人も多いといえる大きさでしょう。従来品よりも大きくなくなった理由には機能的なものが挙げられます。ただし、男性には適した大きさですが、女性や小柄な人には大きすぎることから、利用する人を限定してしまう可能性も否定できません。
メンズとレディースの中間的なサイズも
デカ厚ブームによりロレックスもサイズの大きな腕時計を登場させるようになりました。しかし、ボーイズサイズは33mm~35mmが主流で、ロレックスもこのサイズを用意しています。ボーイズサイズに厳密な決まりはありませんが、レディースとメンズの中間的な存在でユニセックスなサイズ感です。ロレックスのボーイズサイズは、どちらというとレディース寄りになります。女性が購入するときに一般的なロレックスのレディースサイズでは物足りない、かといってメンズでは大きすぎるという人に最適です。
ロレックスの
レディースサイズの主流は?
ボーイズサイズも含めレディースサイズをご紹介
女性用と男性用の中間的な位置づけになるのがボーイズサイズです。一般的な女性向けよりも少しだけ大きなものが欲しい人からの人気を集めています。ロレックスのデイトジャスト31はボーイズサイズ、ケースは31mm径の大きさにですが、女性向けが28mmで男性向けが36mmであることからその中間の大きさであることがわかります。ちなみに、ボーイズサイズにはフラワー文字盤仕様もあり、人気を集めているようです。
オイスターパーペチュアルには31mmと34mmの2タイプが用意されており、デザインがシンプルなことから仕事で使うのにも適しています。ロレックスのスポーツモデルは男性仕様のものが主流で、レディースサイズは存在していません。しかし、スポーツモデルの一つであるヨットマスターにはボーイズサイズも用意されています。大きさは37mm径と少し大きめではありますが、小さめのヨットマスターが欲しい人、小さなロレックスのスポーツモデルが欲しい人などに最適です。
レディースサイズのサイズ感
ロレックスのレディースサイズは26~28mmが主流で、レディデイトジャストはその代表機種といえます。レディデイトジャストは、機種名にレディの文字が含まれている唯一の機種で、小ぶりで華奢なデザインは手首が細い女性にぴったりの大きさです。ちなみに、レディデイトジャストの現行モデルは28mmですが、旧型は26mmでした。現在旧型は生産を終了していますが、中古品などで見かけることがあります。もう少し小さなレディデイトジャストが欲しい人は中古品を探すのもおすすめです。オイスターパーペチュアル26もレディースサイズで、小ぶりではありますがロレックスの存在感を維持している人気機種となっています。
まとめ
ロレックスは時代の流れに合わせ、そのときに最適な時計を製造し、世界中の人々からの信頼を得続けています。時計が生活の必需品の時代には軽くて薄くし、デカ厚ブームの時代にはサイズ径を大きくしてきましたが、ロレックスの存在感が損なわれることはありませんでした。ロレックスと聞くとメンズ用ウォッチの印象を持つ人が多いようですが、レディデイトジャストなどのレディースサイズやメンズとレディースの中間的な存在となるボーイズサイズなどもあります。
高級ブランド時計の多くは価格改定がされており、新品・中古問わず需要が高まり買取価格も上昇傾向にありますので、売却にはベストなタイミングといえます。
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