ロレックスのなかでもとりわけ人気のエクスプローラーⅠ。そのライバルとして作られたのが、IWC パイロットウォッチです。今回はロレックス エクスプローラーⅠとIWC パイロットウォッチ、それぞれの歴史や特徴、さらには意外な共通点まで解説します。
Contents
ロレックス
エクスプローラーⅠ
とはどんな腕時計?
最初に取り上げるのが、ロレックス エクスプローラーⅠです。ロレックスを代表するモデルの一つですが、その歴史や特徴についてまとめました。
探検家向けに作られた腕時計
モデル名につけられたエクスプローラー、つまり「探検家」という名の通り、元々アグレッシブに活動する人に向けて作られた腕時計です。特徴として、読みやすさを重視した文字盤や、時刻が寸分狂わない高度な精度を保つといった点が挙げられます。
ロレックス エクスプローラーⅠの歴史
ロレックス エクスプローラーⅠが誕生したのは1953年です。ちょうどその時代に誕生したのが、エクスプローラーⅠと同じくロレックスの長い歴史を支えるサブマリーナーになります。
当時のエクスプローラーⅠはほかのメーカーとは一線を画し、ホワイト文字盤やギョーシェ文字盤といった見る人を驚かせるデザインで作られていました。こうした時代を先取る部分は、今なお人気を博すロレックスの原点ともいえるでしょう。
ロレックス
エクスプローラーⅠ
のモデル各種
続いて、ロレックス エクスプローラーⅠで人気のモデルを3つピックアップしてご紹介いたします。時代が経つにつれ、少しずつマイナーチェンジを遂げてきたエクスプローラーⅠのポイントについても解説します。
14270
最初に取り上げる14270は、1990年から2001年までに作られたモデルです。より頑丈で文字盤が見やすいサファイアガラスを用い、長く愛用できるように作られたアイテムになります。それまで、高級腕時計のなかでもプラスチック製の風防がメインでしたが、この14270が登場して以降、複数の腕時計メーカーのなかでもサファイアガラスを取り入れるようになりました。
114270
次に取り上げる114270は、2010年までに作られたモデルになります。ぱっと見たところ14270とあまり差がないようにも見えますが、大きな違いは内部性能と耐久性能の部分です。
114270ではムーブメント製造技術の見直しがなされ、テンプ受けがダブルブリッジへと変更となっています。これにより、長年の使用で故障しがちな内部機械の耐久性もぐんと上がりました。
また、ブレスレット部分においてはフラッシュフィット一体型を採用し、より長い時間着用していても劣化しないような対策が打たれています。見た目こそ派手な変更はないものの、ロレックス エクスプローラーⅠを利用するユーザーに対し、安心して着用できるような努力がなされている証拠ともいえるでしょう。
214270
最後に取り上げるのが、近年作られている214270になります。特徴は、ケースサイズが従来の36mmから39mmにアップしたことでしょう。そのため、文字盤の文字も見やすくなり、年齢を重ねてもなお愛用できるようなモデルになっています。
そのほかにも、暗闇でも安心して時刻が確認できるよう、クロマライトと呼ばれる夜光塗料を採用。2016年以降作られたロレックス エクスプローラーⅠでは、このクロマライトが数字部分にも施されているため、より見やすい腕時計へと進化しています。
IWC パイロットウォッチとは
どんな腕時計?
続いて、IWC パイロットウォッチに関するご紹介です。ロレックス エクスプローラーⅠと同じく高級腕時計のなかでも人気のアイテムですが、誕生までの歴史や各モデルについて紐解いてみました。
空軍向けに作られた腕時計
パイロットウォッチという名前の通り、飛行機の運転手=飛行士や空軍が使用できるよう開発されたものになります。そのため、見た目のスタイリッシュさだけではなく、機能面でも評価されているアイテムです。
パイロットウォッチが持つ一番の強みは、耐磁性の高さです。いついかなる場面でも確認する時刻に狂いがないよう、空軍が安心して着用できるような作りになっています。
IWC パイロットウォッチの歴史
IWC パイロットウォッチの歴史は古く、1930年頃まで遡ります。このころ登場したのが「クラシック」シリーズです。名前の通り、デザイン性はシンプルにまとめながら、機能面にこだわったアイテムとなっています。
続いて取り上げるのが、「マーク」シリーズです。先に述べた「クラシック」シリーズを元に作られたモデルになります。マークシリーズのはじまりは1948年に誕生したマーク11になりますが、その後70年以上愛され続けるIWCを代表するモデルです。ちなみに、1936年頃に出回ったマーク9も現在は同じモデルシリーズに入りますが、販売当初はW.W.Wというシリーズとして売り出されていました。
最後に紹介するのが、「スピットファイア」です。クラシックシリーズ登場から70年以上経った2003年頃から登場したこのモデルは、タフでどんな場面でも使えるような腕時計として人気を博しました。ちなみに、スピットファイアという名前は、イギリス空軍が使用していた戦闘機の名前から付けたものと言われています。
そのほかにもIWCでは、「トップガン」「プティ・プランス」といった人気モデルも輩出しています。
IWC パイロットウォッチ
のモデル各種
ここで、IWCが作り上げたパイロットウォッチの各モデルをご紹介します。
マーク11
マークシリーズで最初に空軍で採用されたモデルです。特徴は手巻き式のCal.89を取り入れ、どんな場面でも時刻のズレが起きないような取り組みが施されていることでしょう。また、暗闇でも文字盤が見やすいよう、トリチウムを夜光塗料として採用しています。
マーク12
マーク11誕生から45年後、IWCの創立125周年に作られたモデルです。意外なことに、このマーク12はシリーズのなかでも初の民間モデルとして作られました。特徴はとにかく頑丈なところ。1000時間の耐久テストを行うなど、ユーザーの生活の一部として愛用できるようなアイテムとなっています。
マーク15
マークシリーズのなかで最初に大きなモデルチェンジが行われたのが、このマーク15です。見た目の特徴としては、ケースサイズが1mm大きくなったことが挙げられますが、これは技術者たちのこだわりが詰まっている証拠ともいえます。その理由は、使いやすさを徹底したということです。ケースサイズを1mm変えたことにより、一般的な日本人男性にとって最も見やすく使いやすいデザインへと変貌を遂げました。
マーク16
マーク15からマイナーチェンジされたマーク16。見た目がよりスタイリッシュなデザインに仕上がっています。その理由は、アルファ型の針になったことや、文字盤の6や9といった数字を消すなど、腕時計全体の中で見やすさにこだわったことなどが挙げられます。
マーク17
ケースサイズが41mmへと進化したモデルになります。デザインそのものはマーク16からのマイナーチェンジですが、見やすさの点から幅広い層で人気のあるアイテムです。
マーク18
現在生産されているマーク18は、ケースサイズが40mmへと変更されました。文字盤においても、以前のように6や9といった数字が記載されるなど、見た目から大きく変わったともいえます。
ロレックス
エクスプローラーⅠ・
IWC パイロットウォッチとの
共通点
最後に、ロレックス エクスプローラーⅠ・IWC パイロットウォッチそれぞれの共通点についてまとめました。高精度という面や使いやすさにこだわったことなど、長年愛される高級腕時計のポイントも特徴に挙げられます。
高精度で時間が狂うことが少ない
普段使いで欠かせない、腕時計としての性能として高精度であることが挙げられます。どんな場面でも正しい時刻を刻む腕時計こそ、いつまでも使いつづけたい逸品です。そういった面でも、ロレックス エクスプローラーⅠ・IWC パイロットウォッチどちらも条件を満たしています。
シンプルで使いやすい設計
マイナーチェンジこそ行われているものの、どちらのデザインも使いやすい腕時計であることを念頭に置いて作られています。
文字盤が見やすいので万人受けする
使いやすさにもつながる話ですが、文字盤が見やすくいつでも時刻を確認できる、というのも人気を集める腕時計の共通点です、文字盤の文字を一部省略することや、発行塗料の変更といった面が、それぞれのアイテムで差異化を図(はか)っている部分でもあります。
まとめ
ロレックス エクスプローラーⅠとIWC パイロットウォッチ、どちらもメーカーを支えてきた名アイテムです。どちらが良い、というのは一概には言えませんが、使用する方のライフスタイルに合わせて選んでみるのがよいでしょう。
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