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ロレックスの自動巻き機構に
隠された秘密とは?

腕時計の秒針や分針などの針が動くためには、大きく2つの原動力があり、それは電池を使用するものとゼンマイを使用するものに分けられます。

ゼンマイを利用するものには、自分の手で巻くものと、自動で勝手に巻き上がるものの2つがあり、ロレックスの高級腕時計には、手動巻きと自動巻きの2つの機構モデルが存在しています。

ここでは、ロレックスで有名な時計の自動巻き機構について、その歴史や機構の仕組みについての紹介をしていきましょう。

 

ロレックスの自動巻きの
背景とは?

ロレックスで生産された時計の起源は1905年の懐中時計に始まり、腕時計を本格的に生産し始めたのは1920年あたりになります。

この1920年には、現在でも使用されているオイスターケースが既に開発されており、当時のオイスターケースはリュウズと裏蓋をガスケットという緩衝材で挟みこみ、ミドルケースにねじ込ませる構造でした。

このオイスターケースの構造は、現在の3ピース構造ではなく、2ピース構造で気密性を確保して防水機能を確立させています。

このオイスターケースの高性能な防水性能が世に広がり、ロレックスの名前が世界に名をとどろかせることになります。

その後オイスターケースは進化を続け、ベゼルを別部品にして風防を内側と外側から挟みこみ、気密性をさらに向上させて、より防水性能を高めることに成功しました。

これが、現在のロレックスにも使用されているオイスターケースの3ピース機構です。

しかしながら、ゼンマイを手で巻く際にはリュウズを使って巻くのですが、巻き終わった際に、リュウズをねじ込み閉め忘れたり、締めが緩かったりすることで、ケース内部に水が浸入するトラブルが起こってしまいます。

リュウズのねじ込みの忘れ構造さえなければ、このようなトラブルは起こらないのですが、リュウズを頻繁に触らないようにすることが、このトラブルの解決につながるとロレックスは考えたのです。

その結果、ゼンマイを手動で巻くのではなく自動で巻けば、リュウズに触る頻度が圧倒的に減ることになります。

したがって、このリュウズに触る頻度を下げることが自動巻きの全回転式ローターの開発へとつながったのです。

 

全回転式ローターは
ロレックスが世界で初?

自動巻き機構は、装着している腕の動きに反応して内部ローターが回転し、ゼンマイを巻き上げるような機構になっています。

実は、自動巻きの機構自体は、懐中時計の時代には存在しており、別段目新しい機構というわけではありませんでした。

しかしながら、ロレックスが1931年に開発・発表した自動巻き機構は、これまでの自動巻きとは一線を画すものなのです。

ムーブメントの中央に固定されている錘が、腕の動きで自由に回転運動させる機構となり、世界初の全回転式ローターの原動力になっていたのです。

この全回転式ローターを開発したことで、リュウズの取扱いに慣れていないユーザーがリュウズのねじ込み忘れを防止するメリットも得られています。

ロレックスの全回転式ローターはパーペチュアルと名称付けされており、現在の自動巻き機構の原点になっています。

パーペチュアルはフランス語で永遠という意味を持ち、この自動巻き機構のおかげでロレックスの時計は、永遠に時を刻み続けることになったのです。

パーペチュアルは1931年に登場したものですが、その後も進化を続けており、現在はローターの回転の衝撃を上手く分散させることで、機構自体の耐久性が向上し、故障もしにくくなっています。

また、腕の動きに反応するゼンマイの巻き上げ効率も圧倒的に向上させています。

 

自動巻き機構の原理に
ついての紹介

機械式時計で時計が動き続けるためには、手動巻きや自動巻きを問わずにゼンマイで歯車を動かす機構が必要になります。

巻き上げられたゼンマイは元の直線状態に戻ろうとする力がありますので、その力を使用して歯車を動かして、時計の針を稼働させています。

ゼンマイは薄い金属の板を蚊取り線香のように手動や自動で渦巻き状に巻かれることになり、渦巻き状のゼンマイは直線に戻ろうとするので、その力を使って歯車を動かしているのです。

手動の場合はこのゼンマイをリュウズで巻きます。

それに対して、自動の場合は時計を手首に装着した時の腕の動きでゼンマイを巻いています。

実際には、時計を装着した腕を少し傾けたり動かしたりして、時計内部に配置された分銅が回転を行えば、時計を動かし続けることができるのです。

ロレックスではブルーパラクロムヒゲゼンマイという、自社製のオリジナルなヒゲゼンマイを使っています。

時計メーカーの多くはニヴァロックス・ファー社で製作されたヒゲゼンマイを使用しているのに対して、自社製のヒゲゼンマイを使うところに、ロレックスならではのこだわりを感じます。

ヒゲゼンマイは時計の心臓とも言われるテンプというパーツの一部です。

このヒゲゼンマイが伸び縮みすることでテンプが回転、そして歯車が回転して時を刻むという構造になっています。

ヒゲゼンマイの伸縮性や強度などのスペックにより、時計の性能を左右するといっても過言ではないでしょう。

 

バブルバックとはなにか?
その特徴とは?

ロレックスが全回転式ローターを発表した当初の時計の形状は、ケースの厚みが大きくなりがちでした。

これは、手動巻きのムーブメントと自動巻きの機構を組み合わせた構造になっていたため、ローターが裏蓋に干渉しないように、少し膨らんだ形状になっていたのです。

このような裏蓋の形状をバルブバックと呼ばれ、Cal.1030が登場するまでの間に生産されたパーペチュアルがバブルバックになっています。

バブルバックは裏蓋に泡のような丸い膨らみがあるのが特徴です。

レトロな針や文字盤のデザインとともに、アンティークロレックスの特徴的な存在や魅力となっています。

1950年以降には、ケースの厚みを減らすためにケース径を大きくしたセミバブルバックやビッグバブルバックなど、通常のバブルバック(ケース径:32mm)よりも大きなサイズを持つモデルもあります。

 

自動巻きの巻き上げ方式の違い

ロレックスの自動巻きは時代が進むとともに進化を遂げています。

自動巻きが登場した当初(Cal.600)では、ゼンマイを巻き上げるためには、片方向のローターの力だけを使っていました。

その後、片側・両側のどちらの方向に回転しても、ゼンマイを巻き上げるようにすること(Cal.1030)で、巻き上げ効率が一気に向上しました。

1958年に開発・生産されたCal.1530では、2つのリバーシンクホールの径が大きくなり、両方のローターが回転することで、ゼンマイを巻き上げる効率が一層向上されることになります。

その後は、リバーリンクホールのアルマイト加工化によって硬度をあげ、耐摩耗性の向上や軽量化が実現しています。

このようにさまざまな改良を重ねて自動巻き機構は進化を遂げているのです。

 

自動巻きに対する
ロレックスの想いとは

ロレックスは全回転式ローターを世界で初めて搭載させた時計メーカーであり、時計業界に対して非常に大きなインパクトを与えていました。

ロレックスの全回転式ローターの特許は1950年代に切れたので、以後はどのメーカーも全回転式ローターを採用しています。

しかしながら、ロレックスの自動巻き機構は時計ブランドのフロントランナーとして日々進化しており、機構を真似しようと思っても、同じものを作れないでしょう。

通常、内部の機構は誰の目にも触れることはできませんが、ロレックスの独自性のひとつに内部機構の美しさもあげられます。

人の目に触れることができない部分にまでこだわりをもって装飾を施すのは、ロレックスの大きな魅力でもあります。

インターネット上ではロレックスの時計の内部を公開している写真を探すことができますので、興味がある人はぜひ見ることをおすすめします。

内部機構や内部パーツなど、見えないところへの品質へのこだわりや追求を行うロレックスは、高級時計ブランドのトップに君臨しているのも納得できるのではないでしょうか。

 

まとめ

以上のように、ロレックスの自動巻き機構についての紹介を行ってきました。

ロレックスの長い歴史と英知が詰まった自動巻き機構ですが、この記事を読んだ後では違った目線でロレックスの時計に触れることができるかもしれません。

ロレックスのパーペチュアルは機械式時計の原点として、バブルバックはアンティークロレックスとして、中古市場で目にすることができます。

中古市場でロレックスを検討する時の参考にしてみてはいかがでしょうか。

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