Contents
移りゆく時代の変化にも
負けない高い完成度が魅力、
時の建築家エベル
エベルは1911年創業で、既に1世紀以上の歴史を誇ります。世界恐慌や戦争の他にクォーツ式腕時計の台頭など、この100年間で人もトレンドも大きく変わりましたが、エベルの魅力は今も健在です。時代の流れの中で色々なものがうつろい変わっていったものの、エベルの独創性に富んだアーティスティックなデザインは、色あせることがありませんでした。
創始者はEugeneBlumとAliceLevyで、腕時計業界では異色ですが、夫婦による共同経営を行っていたのです。ちなみにエベルの社名は「EugeneBlumEtLevy」の頭文字から来ています。正確無比のムーブメントと、想像力溢れるデザインを武器に、創業以来輝かしい業績を挙げてきました。1914年のスイス・ナショナルエキシビジョンで金賞に輝いたほか、世界大戦中には英国のミリタリーウォッチを手掛けるなどして存在感を発揮しています。極めつけは1986年の1911シリーズの発表でしょう。創業年度をシリーズ名に関しており、その出来栄えは称賛の的でした。今でももちろん人気で、同社の代名詞的存在となっています。他にも優れたシリーズやモデルを多数世に送り出していて、その完成度から時代が変わっても、魅力が衰えることはありません。日本では知る人ぞ知るブランドですが、その実力は世界屈指と言えるでしょう。
成功と挫折、経営危機を
乗り越えたエベルが現代でも
愛されている秘訣
一時期はあのロレックスに迫ると言われたほど、エベルの人気が絶頂を極めたこともありました。しかし多くの老舗ブランドが苦杯をなめたのと同様かそれ以上に、エベルは危機的状況に陥ったことがあります。きっかけは1970年のことでした。創業者の孫であるピエール氏が入社したのですが、彼によってエベルは世界屈指の名門に成長し、やがて暗黒時代を迎えます。
ピエールは辣腕を誇る経営者で、現代に受け継がれるようなエベルらしさを創造した人物です。彼の戦略は次々と成果を収め、EUの一部の国ではシェア第一位に輝いたこともありました。
しかし栄光の時は長くは続きません。投機を好んだピエールですが、1990年代に入ると巨額の損失を計上しています。これがエベルにとって命取りでした。経営を傾けるほどの損失で、回復は難しくエベルは中東企業に身売りされてしまったのです。同時に職人も失ったため、この暗黒時代に手掛けたモデルはかつての栄光の時代とはかけ離れた出来栄えでした。
当然シェアも落ちますが、やがて一筋の光が差します。エベルは再度身売りされたのですが、その会社の経営方針は原点回帰で、エベルの職人を復帰させたのです。これによりブランドは息を吹き返し、その地位を不動のものとしています。成功と挫折を乗り越え、現代でも愛されている理由は、創業者の意思を継ぎ、情熱をもって腕時計を作っている職人やスタッフの存在が大きいと言えそうです。
時の建築家エベルは滑らかで
流れるような曲線や細部まで
こだわり抜いて
作られた
デザインが特徴
エベルは老舗としては珍しく、経営者に女性が含まれていたブランドです。その特徴は何と言っても、柔らかな印象を受ける、流れるような曲線美でしょう。しなやかで伸びのあるカーブをデザインに多用することで、独自の地位を築き上げてきたのです。高級腕時計には、いかめしい迫力あるデザインのブランドも幾つかありますが、そのちょうど対極にあると言えそうです。穏やかながら力強く、うっとりするような滑らかさを誇るのが、エベルの特徴の一つです。
また一切の妥協を許さない、細部まで洗練しつくす姿勢もデザインの完成度を高めている大きな要素となっています。文字盤のフォントや針、リュウズに至るまで全てが調和され、磨き上げられています。中堅他社では軽視しがちなバンド部分も綿密に作り上げられており、オリジナリティに富んでいるのです。バンド自体のデザインもそうですが、接合部分や留め具などにも工夫が凝らされることで、全体のフォルムに一体感がうまれ、隙のない仕上がりを感じさせます。
このように細部まで徹底的に磨き上げ、美しい曲線を多用したデザインは飽きにくく、所有者を満足させてくれるものです。例え一見シンプルなモデルでも、よく観察すると奥深い造形が用いられています。精密機械としての機能美と、アーティスティックな作り込みは、現代においても多くのファンを魅了してやみません。
時の建築家エベルの定番モデル
1911はエベルの人気コレクションの中でも、断トツの存在感を誇ります。同ブランドのフラッグシップと言え、このモデル無しにエベルは語れません。基本的には伝統を引き継いだ、シンプルかつオーソドックスなフォルムです。しかし見れば見るほど奥深い味わいがあるのが魅力で、洗練されたインテリジェンスを感じさせるのが特徴です。現在はラグジュアリーなモデルから、スポーティーな印象の品までラインナップは豊富にあります。価格帯も様々で、実用品として普段から身に着けやすいモデルも少なくありません。
BELUGAも人気モデルの一つです。ウェーブを多用したデザインで、柔らかながら一種独特の存在感を放っているのが特徴と言えます。バンドまで練り込まれた曲線デザインが魅力のベルーガ・ラウンドレディや、瀟洒な印象を受けるベルーガ・トノーミニは、一度はチェックしておきたい名品でしょう。
他にも流線型をふんだんに用いた美しいWAVEやレトロ感満載のディスカバリーも定番モデルと言えます。いずれもエベルらしさを満喫できるのが魅力で、他にはない独創性が感じられるはずです。特にWAVEは極めて繊細なディティールを誇り、高い品性を備えています。ディスカバリーはオーソドックスな分、幅広いファッションスタイルにマッチする他、オフィシャルなシーンでも活用しやすいでしょう。
まとめ
「時の建築家」として知られるエベルは、今も多くの腕時計ファンを魅了し続けている名門ブランドです。日本では残念ながら有名とは言えませんが、その魅力に気付いた人からの評価は高いものです。知る人ぞ知るブランドと言えますので、他人とかぶりにくいアイテムを探している方にもおすすめできます。高級ブランドの中では手が出やすい価格帯のモデルが多く、華美でないデザインが多いので日常使いにも適しています。贈り物にもふさわしいため、この機会にラインナップをチェックしておきましょう。
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