2018年の宝石買取で人気があったジュエリーとブランドとは?

宝石買取の世界にも流行はあります。2018年の買取動向などを知ることによって、これから流行する宝石のヒントになる可能性があります。
人気が高い流行のアイテムほど、高く買い取ってもらえることが期待できるため、買取に出したい場合には動向をチェックすることが大切です。
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いつの世でも高い人気を誇るダイヤモンド
宝石の中でも特別なのが、ダイヤモンドです。流行に関係なく安定的な人気を誇っている宝石で、2018年も高値で取引されていた宝石になります。
ダイヤモンドを査定する基準は、カラット・カット・カラー・クラリティの4つの項目です。当然カラット数が大きいほど高値になり、カラーは無色透明に近いものほど良いとされています。
クラリティとは透明度のことで、傷や欠け、石の内部に含まれる不純物などが影響します。インクルージョンが少ないほど、透明度が増して品質の良いものです。
カットだけが人の手の入る部分で、エクセレント・ベリーグッド・グッド・フェアー・プアーの五段階に分けられており、美しく輝かせるカットが施されている方が高く買い取ってもらえます。
これらの項目は鑑定書に記載されるほか、査定するときにプロの鑑定士が厳しくチェックした上で値段をつけます。グレードが高い方が良いものとして扱われます。
また、汚れていると買取価格が下がってしまうため、店舗に持って行く前にぬるま湯と中性洗剤を使って汚れを落とした状態で持ち込むと、印象が良くなります。
2018年で特に人気があったブランドとは
2018年に特に人気があったジュエリーブランドとして、ハリー・ウィンストンが挙げられます。高級宝飾店の代名詞とも言えるブランドで、世界五大ジュエラーの1つに数えられます。
宝石の美しさを最大に引き出す独特のセッティング技術を持っていて、繊細でエレガントなダイヤモンドの輝きが引き立つデザインとなっています。ブランド独自の基準を設けており、入念な検査を経たダイヤモンドしか使っていないのも特徴です。
カルティエも人気のブランドで、世界で最も早くプラチナを採用しています。婚約・結婚指輪に使われることも多く、宝石商の王とも称されます。
ダイヤモンドは全て専門家によって一つ一つ選別され、カラーやクラリティを厳しくチェックした上で使用しています。最高品質のものだけを厳選しており、検査を通り抜けた宝石だけが芸術的なデザインのジュエリーになります。
他にもティファニーやショーメ、ヴァンクリーフ&アーペルなどのブランドが高い人気となっています。お手持ちのジュエリーをできるだけ高く売りたいという場合には、デザインが古くなる前に売却することがポイントです。
貴重で需要性の高いルビーは高値で取引される
様々な宝石がある中でも、ルビーは安定した需要があります。品質の良いルビーであれば高値で買い取って貰える可能性が高いのですが、価値を見極めるのが難しい宝石です。
はっきりした基準があるダイヤモンドに対して、ルビーには明確な評価基準がないため、査定する人の経験や感性に評価が左右されてしまうことがあります。不当に低い評価をされないためにも、しっかり経験と知識のある鑑定士のいる買取店を選ぶことが重要となります。
明確な基準はありませんが、高値で売れる傾向はある程度わかります。高く売れるのは、色味が濃く不純物が少ないものとされています。また10カラット以上のサイズであれば300~450万円ほどの値がつくこともあります。
特に高くなるのが、ピジョンブラッドと呼ばれるミャンマー産のものになります。鳩の血のように鮮やかで深い赤色で、内側から輝く強い照りが特徴のルビーです。
他にも、スリランカで取れるチェリーピンクや、タイで取れる黒味成分のもととなる鉄分含有量が多いビーフブラッドと呼ばれるものも、比較的需要が高くなっています。
アレキサンドライトはどんなデザインにされても魅力のある石
宝石の中で、光に当たると色が変わるという特殊な性質を持つのが、アレキサンドライトという宝石です。近年では採掘量が減っていることから、中古市場が賑わっています。
アレキサンドライトの基本的な査定ポイントとして、カラーが挙げられます。太陽光の下では緑色から青みがかった緑色、白熱灯の下では赤色から紫がかった赤色に見えるという色の変化があります。この色の変化の幅が広く、鮮やかなものほど価値が高くなります。特にカラーが優れたものは希少性が高く、高値で取引される傾向にあります。
クラリティも基準の1つです。アレキサンドライトは比較的インクルージョンが少ない宝石ですが、透明度が高いほど価値が認められています。また、稀に見られる針状のインクルージョンで、ネコの目のような明るい筋が現れるキャッツアイ効果があるものも、大変人気が高いです。
カットやカラットも重要で、ルースでよりもジュエリーにセットして使われることが多いです。石がよく見えるネックレスや指輪などが多く、シンプルなデザインから個性的なデザインまで幅広いジュエリーが楽しめます。
2018年に流行したジュエリーの特徴とは
2018年に流行したジュエリーの特徴として、ボリューム感があることが挙げられます。ビッグシルエットのアウターが流行ったことから、その存在感に負けないようにインパクトのある耳元や首元を演出できるアクセサリーが使われるようになったのです。
ビジューモチーフのピアスなどは、スワロフスキークリスタルなどを使ったり、大ぶりでシンプルな、ゴールドを使った量感のある華やかなデザインなどを取り入れるケースが多く、個性的なデザインを1つ装いに加えることで雰囲気を変えるような装飾品も多く取り扱われたとされています。
首元にはチョーカーなどが人気で、シンプルながらも力強いきれいめなデザインのチョーカーはアクセントとしても活躍しました。他にも、重ね付けすることによって量感を出すという使い方が見られました。
このような傾向は高級ブランドでも同様で、大振りのシルバーとレザーの組み合わせや、ゴールドのバングルを重ねたもの、シンプルなチョーカーと長めのネックレスと重ね付けするなどが特徴で、シンプルなシャツに存在感のある宝石を合わせることで洗練された雰囲気になります。
まとめ
明確な基準があるダイヤモンド以外の宝石の場合、鑑定が難しいという問題があります。そのため、高額買取をしてもらいたい場合には鑑定書の存在が重要です。
買取を考えた場合には、必ず鑑定書を一緒に持っていくことがポイントです。また、ダイヤモンドやアレキサンドライトなどは安定的な人気を誇っているため、値崩れしにくいと考えられます。ただし、アクセサリーのデザインによっては値が下がってしまう可能性もあるため、デザインが古くなる前に売ってしまう方が無難です。