赤く輝く炎のようなルビーはどうして人気の宝飾品?

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赤く輝く炎のようなルビーはどうして人気の宝飾品?

炎が燃えるような真っ赤な輝きが印象的なルビーは、中世ヨーロッパ時代から現代まで多くの人を魅了し、愛されてきた宝石です。7月の誕生石として有名ですが、大切な恋人やパートナーにプレゼントする人も多いほど人気の宝飾品です。ルビーの人気の秘密について探ってみました。

魅力あふれる真っ赤なルビーはプレゼントとしても人気

燃えるような深い赤がとても美しいルビーは、災いを避け、勝利や繁栄をもたらす勝利の石や魔除け、幸福のお守りとして中世ヨーロッパの王族や上流階級の人々が大切に身に着けてきた宝石です。現代では、ルビーの石言葉から愛の象徴とされていて、恋愛成就のお守りやかけがえのない恋人へのプレゼントとして高い人気があります。また、日本では結婚40周年の結婚記念日はルビー婚式とされています。ルビーが結婚記念石となっているので、これまでの感謝を込めてかけがえのないパートナーへの特別な贈り物をする人も少なくありません。

ルビーは比較的硬く、靱性にも優れていて、割れにくい特性を持っています。初めてジュエリーを持つ人でも扱いやすい宝石なので、大切な人へのプレゼントに最適です。シンプルなネックレスやピアスなどを選ぶとオン・オフどちらのシーンでも使うことができるので、長く愛用することができます。シンプルなデザインでも、燃えるような赤色の輝きが存在感を放っているので、さりげなく身に着けるだけでいつものコーディネートをより華やかに見せてくれます。

7月の誕生石で「熱情・情熱・純愛」を意味する

まるで太陽や炎をイメージさせるような真っ赤なルビーは、太陽のシンボルカラーと考えられているので7月の誕生石です。誕生月の石は守護の意味を持っているので、7月生まれの方がルビーを身に着けると幸運を呼ぶとされています。

また、ルビーは「熱情・情熱・純愛」などのとても前向きな石言葉を持っているので、7月生まれの方だけではなく大切な恋人やパートナーへの想いを込めるにはピッタリです。さらに「良縁」や「勝利」などの意味もあります。これらの意味は、ルビーの燃えるような赤には消えることのない炎が宿っていることが由来とされています。恋愛はもちろん仕事や健康面でも幅広く使えるオールラウンダーのお守りにする人も多いです。

宝石の女王と評されるほど美しい輝きであるため、一般的には宝石のイメージが強いです。数々の前向きな石言葉とともに、実は血液の循環・浄化、生殖器の働きを向上させるといった貧血や冷え性など血液や月経の症状に改善効果があるともいわれているので、パワーストーンとして女性が身に着けることもおすすめです。

指輪やネックレスだけでなく自動巻き腕時計にも使われている

ルビーは指輪やネックレスなど気軽に身に着けられるジュエリーのイメージがあり、実際多くのアクセサリー・ジュエリーブランドからは多くのジュエリーが販売されています。その一方で、自動巻き腕時計にも使われていることをご存知でしょうか。自動巻き腕時計に付いているピンクの石の正体は、ルビーです。時計に付いているルビーは、機械式時計の精度や強度を守るために大事なパーツとして入っています。時計は、1秒を作るために歯車が回転したり、テンプが往復したり、あらゆるパーツがせわしなく動き続けています。こういった常に激しい動きをしているパーツは、接触した部分の金属がどうしてもすり減ってしまう危険があるのです。金属がすり減ると時計が精確ではなくなり、正確に時間を刻めなくなったり故障の原因となったりします。金属がすり減ることを防ぐために、動きが激しいパーツを受ける部分に使い、金属同士の摩擦を減らしているのです。

ムーブメントにルビーを使用してパーツの耐久性を高めていますが、数が多ければ多いほど耐久性が高いというわけではなく、21から25箇所の石で十分といわれています。

現在は人工のルビーも普及

現在の市場には、天然ルビーの他に人工ルビーも多く普及しています。人工ルビーとは、自然界で天然ルビーが作り出される熱や温度などの条件と同じ状況を意図的に作り出し、作成されたもののことです。具体的には、原料を微細な粉末状にして酸水素炎で溶かし、溶けた液体を結晶化するベルヌーイ法で精製されることが多いようです。

人工ルビーは、一目見ただけでは分からないほど精巧に作られています。簡単に見分ける方法としては、紫外線を照射してみると分かりやすいです。紫外線が当たった天然ルビーは淡く光る程度ですが、人工ルビーはとても強く輝くという明確な違いがあります。

天然と人工の違いは、価格にも雲泥の差が現れます。天然ものは、1カラット大で数十万から数百万で取引されていますが、人工の場合は1カラットでも数百円から数千円とリーズナブルなお値段です。よく人工は偽物と認識されることがありますが、人工といっても粗悪なわけではないので、良いものを安く買うことができるという視点から見ると天然にこだわらないという人であれば、十分選択肢に入ってくることでしょう。人工ルビーは自動巻き時計など工業用として使用されることが多いため、ジュエリーというより工業用としての方が有名です。

まとめ

宝石の女王と呼ばれ古き時代から現代まで数多くの人々を魅了してきたルビーは、炎が燃えるような真っ赤な輝きが美しい宝石です。天然ルビーは産出量が少なくとても希少性の高い石ですが、現在は人工ものも普及し、ジュエリーだけでなく自動巻時計を始めとした工業製品に使用されていることでも知られています。ただ美しいというだけではなく「熱情・情熱・純愛」の前向きな石言葉を持つパワー溢れる石なので、大切な人への贈り物にもピッタリです。宝飾品として人気が高いことにも頷けます。

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