コラム

バルバドス初発行の100ドル金貨

●とにかく記念として作りたかった金貨

金貨を発行するきっかけはなんでもいいから、とにかく国として金貨を発行したい、という思いはどこの国でもあるのかもしれません。特に小さな国ではこれによって存在を内外に示すことにも役立つのでしょう。

バルバドスが初めて金貨を発行したのは1975年です。これも一応記念金貨なのですが、何を記念したかというと、この地にイギリス人が上陸してから350年を迎えたアニバーサリーとして金貨を発行したのです。

300周年では金貨を発行できなかった、400周年では遅過ぎる、ということで350周年を選んだのでしょう。しかし金純度は50%と、どうしてもプルーフ金貨としての意味合いが強くなった品位であることは否めません。特に希少価値があるわけでもなく、重さも軽め。金の価格が高騰していますから現金化した時にも端た金にしかならないというわけではありませんが、純金製のコインには当然敵いません。

●帆船と国章が美しいバルバドス金貨

このイギリス人上陸350周年を記念したバルバドス金貨にはイギリス帆船が描かれています。堂々と優雅に海を渡るその姿は圧巻。この帆船が描かれている面には他に100ドルの額面を示す文字が英語で書かれているだけですからとてもシンプルなのですが、それが帆船の巨大さをしっかりと示しています。

ひっくり返すとそこにはバルバドスの国章が。とても可愛らしい国章が印象的。中央には盾。その上に騎士がかぶる兜が描かれていて、そこからにょきっと手が伸び、サトウキビを高く掲げています。

盾の両脇にはシイラとペリカンの姿が。その下には「PRIDE AND INDUSTRY」の文字が入っています。