コラム

品位が高く美しいバルボア金貨

●100バルボア金貨はK21.6で90%が金

パナマ共和国は特に大きなイベントなどがなくてもしばしば金貨を発行しているようです。100バルボア金貨はその代表的な例。マニアの間で特別高値で取引されるような珍しい金貨はまだ出てきていませんが、収集にも適したデザインが施されているように感じます。

デザインにかかわらず、多くの100バルボア金貨が900/1000という品位。これはK21.6に相当し、つまりコイン全体の90%を金が占めていることになります。それに加えてプルーフ金貨として耐え得るようによく磨き込まれているので、とにかく美しい。

金貨は余白があると少し物足りなく思えてしまうものですが、鏡面仕上げによる輝きがこのデザインや文字の隙間をしっかりと埋め、スッキリとした中にも金貨としての重みも感じさせてくれます。これらの要素は価格に関係なくデザインとしての評価に留まりますが、よくできた金貨であること間違いありません。

●テーマによって大きく変わる図柄

パナマ共和国の100バルボア金貨のひとつには例えばこの通貨の名称の由来にもなったバスコ・ヌーニェス・デ・バルボアの顔が斜め前から見る形で描かれています。この人はスペイン出身の探検家であり、多くの功績を残してきました。貴族の出ながらも貧乏な時代を経験した少し珍しいタイプの人物。その後成功したからこそこうして金貨の肖像として採用されているのです。

「平和と進歩」というテーマで作られた100バルボア金貨には蘭の花と鳩のモチーフが描かれ、人物の肖像はありません。このように発行のテーマによって大きく見た目や雰囲気が変わるのもバルボア金貨の面白いところ。ちなみに裏面はバルボア共和国の国章で統一されています。