コラム

ヴェイルド・ヘッドのソブリン金貨

●ヴィクトリア女王最後のソブリン金貨
1838年から始まったヴィクトリア女王が描かれたソブリン金貨の発行。いずれも金の配合率は91.67%となっており、わかりやすい表現をすると22金製です。多くの金が含まれているため査定金額も高く、買取価格が高騰しています。
そんなヴィクトリア女王がレリーフとなっているソブリン金貨で最後に発行されたのがヴェイルド・ヘッドが描かれたものです。これは初期のヤング・ヘッドに対してオールド・ヘッドと表現されることもありますが、同じものを指していると考えておきましょう。
このヴィクトリア女王の顔が表に、セントジョージと竜の対決が裏に刻まれている点は他のヤング・ヘッドやジュビリー・ヘッドのソブリン金貨と変わりありません。発行は1893年から1901年までとなっています。

●深い意味を持つヴェイルド・ヘッド
ヴィクトリア女王が即位した時の若い姿、そして在位50年の姿と続いてきたこの時代のソブリン金貨ですが、ヴェイルド・ヘッドが発行されたきっかけとなったのはアルバート公の死です。このソブリン金貨に描かれた女王はヴェイルを纏っていることからヴェイルド・ヘッドと呼ばれているのです。そこに着目しない場合にはただ単に年を老いた女王が描かれているのでオールド・ヘッドと表現されるわけですね。
このこともあって、他のソブリン金貨とは少々異なる趣があり、そこに込められた意味は非常に大きいとも感じられます。しかし金貨の買取にはあまりこういった感情的な要素は反映されません。希少価値がある年代のものは高い値で取引されますが、ヴェイルド・ヘッドのソブリン金貨は基本的に他の22金の金貨とは買取価格の面では大きな差は生じないと考えておきましょう。”